ホットヨガとは室温が40度前後で、湿度が60%前後に保たれたスタジオの中で行われるヨガの名称です。
じつは、ホットヨガは日本が発祥とされているのはご存知でしたでしょうか?
びっくりすることに、ヨガは平安時代から親しまれていたのです。
四季がある日本では、「寒い冬などにはポーズがとりにくい」ということから考案されたようです。
ホットヨガにはダイエット効果や美肌効果があるとされていますが、その歴史についての疑問を考えてみました。
- ホットヨガは誰が考えたものなの?
- 日本でホットヨガはどんな風に広まっていったの?
- ホットヨガと普通の世がの違いって何?
- 海外ではホットヨガの人気はあるの?
ヨガは元々海外から伝わってきたもので、精神を統一したり、身体のコリや疲れをほぐすものとして親しまれてきました。
日本に伝わって一体どんな発展を遂げたのでしょうか?
今回はそんなルーツを探って、さらにホットヨガの知識を高めていきたいと思います。
コチラの記事を読んでいただければ、ホットヨガのルーツを知ることができ、さらにホットヨガの魅力を発見できると思います。
ぜひ最後まで楽しく読んでみてくださいね。
ホットヨガとヨガの違い
まず最初に、ホットヨガのベースにもなっているヨガとの違いを歴史から振り返ってみてみましょう。
ヨガの歴史は?
まず、ホットヨガとヨガの違いですが、「ヨガ」の歴史は紀元前2500年頃からインド地方に生まれた、インダス文明で考えられた修業の一つが「ヨガ」として発展していったのではないかと考えられています。
それから時代を重ねて、インドのパタンジャリ氏(哲学者)によって、ヨガの経典とされる『ヨーガ・スートラ』が作られました。
『ヨーガ・スートラ』は、八支則と呼ばれるヨガのポーズを種類別にまとめたもので、ヨガの経典では最古の文献と言われています。
瞑想を行うことで、自分自身と向き合うことで、人としての生き方を体内の改善や浄化によって探すという教えです。
それから時代を経て生まれたのが『ハタ・ヨガ』と呼ばれる動きやポーズと、呼吸法を組み合わせたヨガが生まれました。
現在あなたが行っているヨガの原型とも言われています。
これが、一体いつ日本に伝来され、どのようにホットヨガへと変化していったのでしょうか?
ホットヨガの歴史
日本にヨガが伝来したのは、平安時代の頃と言われています。
そして、ホットヨガの発祥地と言われている日本では、1970年代頃に、ビクラム・チョードリー氏によって考案されたヨガと言われています。
ホットヨガを考案したきっかけはいたってシンプルです。
日本の冬は、寒くて筋肉が縮んでしまい伸ばしにくいため、部屋を暖めてヨガをおこなったことから生まれました。
これは冬に寒くなる日本ならではのアイディアとも言えますよね?
それが海外で人気になったのは、ここ10数年位と海外ではまだ新しいエクササイズの方法と言えます。
ハリウッドスターやセレブタレント、モデルなどが率先してホットヨガをエクササイズに取り入れているということで、日本に留まらず海外でも認知されるようになりました。
歴史はまだ浅いホットヨガですが、ダイエット効果や、美肌効果、デトックス効果を期待した人々が行うエクササイズとして人気があります。
しかし、実際ホットヨガとはどのように行うのでしょうか?
ホットヨガとはどんなことを行うの?
日本だけでなく海外でも人気の高いホットヨガですが、実際にどんなことを行っているのでしょうか?
ホットヨガは『ハタ・ヨガ』がベースとされています。
その『ハタ・ヨガ』は2種類の呼吸方法と、26種類のポーズを使用します。
26種類のポーズにはそれぞれの意味があります。
そして決まった順番でヨガのポーズをとっていくことで、現在の自分の精神状態や環境から、新しい自分を見つめ直します。
ホットヨガの終着点には、昨日よりさらに一歩進んだ自分を発見できるというストーリーがあります。
はじめから全てのポーズをとることはなかなか難しいのですが、「毎日少しずつ出来るようになっていく自分の成長」を実感できるエクササイズでもあります。
よく行われる8つのポーズ
一般的によく行われる8つのポーズをご紹介します。
- Pranayama:まず一番始めのポーズで、緊張している身体や精神をコントロールするもので、深い呼吸と共に行い体中の巡りを良くします。
- Ardha Candrasana with:身体を温める為のポーズで、脊椎を中心に柔軟性を高めるペースで脳と脚へそれぞれ血液を送り巡りを改善します。
- Pada-Hastasana:下半身を柔らかくするためのポーズで、関節や筋肉の痛みなども和らげる効果があるとされています。
- Garudasana:身体にある重要な14つの関節を柔軟にするポーズで、腎臓を浄化して性的活力を高める効果があるとされています。
- Dandayamana ? JanuShirasana:身体の循環器系に効果があるとされているポーズです。集中力などを高めるとされています。
- Dandayamana ? Dhanurasana:肺や心臓の循環を改善して良い方向へ導くポーズです。消化器系を活発にするとも言われています。
- Tuladandasana:身体中の血液やリンパ液の巡りを改善して、酸素が行き届くようになると言われているポーズです。
- Dandayamana – Bibhaktapada ? Paschimottanasana:心が原因のうつ病や、下腹部などの緊張を緩やかにするポーズで、上半身の改善などに効果的と言われています。
このようにさまざまな意味を持つポーズを一つひとつ取っていくことで、心身ともにストレスの解放と、柔軟性を身につけることができます。
2種類の呼吸方法
『ハタ・ヨガ』では2種類の呼吸方法を使用しています。
主に腹式呼吸を用いて行われるのですが、陽と考えられている「右の鼻」から空気を吸い込む呼吸方法と、陰と考えられている「左の鼻」から空気を吸い込む呼吸方法と言われています。
右の鼻呼吸方法
「陽」と言われている右側の鼻から空気を吸うことで身体を温めたり、体内の代謝をあげることで活性化させる効果があるとされる呼吸方法です。
「落ち込み気味だ」とか、「やる気が出ない」などメンタルが弱っている時や、身体が冷たく冷えている時におすすめです。
左の鼻呼吸方法
「陰」と呼ばれている左側の鼻から空気を吸うことで身体を冷やし、クールダウンする為の呼吸法です。
ヨガによって「体温が上がり過ぎた」時や、興奮したり、落ち着きがない時におすすめです。
この2つの呼吸法をホットヨガに取り入れることで、無理をせずに自分自身でコンディションをコントロールしながらヨガを行えるようになります。
まとめ
ホットヨガは日本発祥のヨガの方法で、『ハタ・ヨガ』を採用した26種類のポーズと2つの腹式呼吸を応用した呼吸法を使用して行うヨガのことです。
1970年代にビクラム・チョードリー氏によって日本で考案されたホットヨガは、寒い日本の冬から生まれました。
いまや日本国内に留まらず世界各国の美を追求する人々に愛されているヨガです。
だんだんとホットヨガは進化して、現在では「約40度前後の室内で、湿度が60%前後に保たれた部屋で行うヨガ」として、ダイエット効果や、美肌効果、デトックス効果を期待されたフィットネスになりました。
ホットヨガの基本となった「ヨガ」が日本に伝わってきたのは遥か昔、平安時代から精神統一などの手段として行われていたという驚愕の歴史があることもわかりました。
ホットヨガを行う過程でリフレッシュしながら、現在の自分自身を内から外から見つめ直す時間にすることで、少しずつ成長していく自分を実感できる素敵なフィットネスです。
心身ともに新しい未来への自分を想像していくための手段として、おこなってみるもの良いのではないでしょうか?